保育士の給料はどのくらい?

保育士の給料【月給・年収】はどのくらい?

更新日: 2024/01/26

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勤続年数7,8年の女性で月給22,9万円!年収339.7万円が平均!

内閣府より公表されている『平成29年度保育士及び幼稚園教諭の平均賃金等の実態について』によると、保育士の給料は勤続年数7,8年の女性の場合で月給22.9万円、年収339.7万円が平均となっています。
また、厚生労働省より公表されている『第1表 性別賃金、対前年増減率及び男女間賃金格差、対前年差の推移』によると、一般労働者(女性)の賃金は約25.1万円(令和元年)となっています。
業種や役職などにより当然違いはあると思いますが、決して高いとは言いづらいのが現状ではないでしょうか。

今後、保育士給料は上がっていくのか、保育士の求人事情なども紹介していきます。
これから保育士を目指そうと考えている方は参考にしてみてください。

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そもそもなぜ保育士は給料が安いの?

保育料や保育園運営の財源確保が難しいため!

保育士の給与が低い原因には、保育園の運営費が大きく関係しています。
保育園の運営費は、主に国や都道府県からの「補助金」と保護者からの「保育料」によって賄われています。
そんな中、無認可保育園は児童福祉法で定められた認可基準を満たしていないため、一部を除いて補助金はなく保育料のみで運営を行っています。
よって、財源を増やすことが難しく、認可外の私立保育園の場合は保育料のみで財源確保をしなければならないのが現状です。

なお、保育料は公定価格によって決められています。

※公定価格を決定する要素について
・世帯年収(高収入なほど保育料が高い)
・子供の年齢(0歳児が最も高い)
・子供の人数(多いほど1人あたりの保育料が安い)
・住居地
・通う保育園の形態 など

平成27年度の厚生労働省の調査によると、1世帯における児童1人あたりの月額保育料(平均値)は月21,138円となっています。
※「平成27年 地域児童福祉事業等調査結果の概況」を参考。

以上のような理由で、簡単には給料を上げられない背景があるようです。

幼稚園教諭と比べて保育士の給料は安い?高い?

年収で見ると、若干保育士の方が給料が高い!

内閣府発表の『平成29年度保育士及び幼稚園教諭の平均賃金等の実態について』によると、保育士と幼稚園教諭で比較した場合、 保育士が月給228,200円に対して幼稚園教諭は月給228,900円となっています。
ただし、年間給料額でみると保育士が3,421,000円、幼稚園教諭が3,417,000円となっています。

なぜ年間給与額で保育士の方が高いかというと、年間賞与その他特別給与額(年額)が保育士の方が高いからです。
この額の差が27,900円もあります。

仕事内容に大差がないのであれば、給料の高い保育士の方がお得ですね。

全国平均よりも公立保育所は給料が高い?

月給で1.3倍、年間給与額だと2.7倍程の差がある!?

内閣府・東京都練馬区が公表している平均給与データによると、区の保育士職員の給料は全国平均よりかなり高い現状となっています。
平均月給だと1.3倍、賞与は2.7倍、年間給与額では1.9倍も違いがあります。

全国平均と公立保育所(東京都練馬区を事例)で「平均給料月給・賞与・年間給与額」をまとめてみました。

▽保育士平均給与【全国平均・公立保育所】

項目 全国平均 東京都練馬区 保育士職員
平均給料月給 244,500円 320,616円
賞与 700,600円 1,906,150円
年間給与額 3,634,600円 6,921,269円

参考資料:
※厚生労働省 公表「賃金構造基本統計調査に関する統計表
※「練馬区人事行政の運営等の状況の公表

給料面での差は歴然で、保育士として高い給与を求めるのであれば公立保育所で勤務した方が良いかもしれません。
ただし、公立保育園で働くためには公務員ということもあり、各自治体による選考を通過しなければなりません。
また、募集人員がかなり少ない現状もあります。
公立保育所で働くことは、狭き門といえるでしょう。

今後保育士給料は上がるの?

『保育士等の処遇改善』実施などで徐々に上がっている!

『保育士等の処遇改善』実施により、徐々にではありますが保育士の給料も上がってきているようです。
平成29年度は、新たな中堅の役職(副主任保育士、専門リーダー、職務分野別リーダー)に対して月額5千円から月額4万円の処遇改善の実施が進められています。
今後も国として「小規模の保育所の整備や空き教室などの地域のインフラの活用による受け皿拡大も促進する」としていますので、さらに給料アップしていく可能性は十分考えられるのではないでしょうか。

これから保育士を目指そうと考えている方は、今後の業界動向にも注目してみてください。
保育士になるにはどうすれば良いか分からない方は『保育士になるには』も参考にしてみてください。

ここ最近の保育士給料推移を紹介!

ここ数年保育士の給料は増加傾向にあるようです。
平成29年度では、きまって支給する現金給与額が229,900円に対して令和元年度は244,500円まで上がっています。
また、保育士 平均年収で見た場合には、平成29年度が3,421,300円で令和元年度は3,634,600円となっています。

少しずつですが、保育士の給料の見直しの影響もあってか、2年間で年収38,100円、月給で14,600円アップしています。

▽【年度別】月給・年収まとめ

年度 きまって支給する現金給与額 年間賞与、その他特別給与額 保育士 平均年収
令和元年度 244,500円 700,600円 3,634,600円
平成30年度 239,300円 707,700円 3,579,300円
平成29年度 229,900円 662,500円 3,421,300円

参考資料:
※厚生労働省 公表「賃金構造基本統計調査に関する統計表」を参照。

保育士求人事情は?

深刻な保育士不足もあり、就転職には有利!?

保育園では、深刻な人材不足のようです。
実際「保育士不足を理由に認可保育園で受け入れる子どもの数を減らしていた」ということも起こっているようです。
保育現場ではまだまだ保育士人材不足であるため、保育士になりたいという方にとっては就転職に有利といえるのではないでしょうか。
国としても保育士等の処遇改善や保育士の就業促進などにも取り組んでいて、労働環境や処遇面はさらに改善されてくるのではないかと予測しています。

保育士の求人情報について

保育士の求人情報について『保育士.net』では、おすすめの求人情報を紹介しています。
保育の就転職専門のコーディネーターに相談可能。
保育士の求人情報をお探しの方は、こちらも参考にしてみてください。

最短で保育士を目指すなら

保育士試験に合格して資格取得を目指す!

最短で保育士を目指すなら、保育士試験に合格して保育士資格取得する方法となります。
保育士養成施設を卒業して資格取得する方法もありますが、2年以上はかかります。
出来るだけ早く保育士になりたい方は、保育士試験に合格目指して頑張ってみてください。
独学でも保育士試験合格は不可能ではありませんが、一発合格を目指すなら保育士受験対策講座の受講をおすすめします。

▽保育士受験対策講座 開講スクール一覧

学校名 / 講座名 受講料 資料請求
ヒューマンアカデミー / 通信講座 * 『たのまな』/
保育士【完全合格】講座
48,000円 資料請求
資格のキャリカレ/
保育士資格受験対策講座
31,320円
※ネット申し込み限定割引
資料請求
三幸保育カレッジ/
保育士受験対策講座(実技個別レッスンつき)
62,640円 資料請求
四谷学院通信講座/
保育士講座
79,800円 資料請求
資格の大原/
保育科
50,000円 資料請求

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