介護事務でつらいと感じるのはどんなこと?解決法も紹介!

介護事務でつらいと感じるのはどんなこと?解決法も紹介!

更新日: 2023/10/26

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はじめに

介護事務はデスクワークが中心ですが、介護スタッフやケアマネジャーのサポート・施設管理・経理など、さまざまな仕事を任される場合があります。

事業所や施設によって任される仕事の幅や量は異なるため、一概には言うことはできません。
しかし、繁忙期の大変さや、覚えることの多さに「こんなはずではなかった」と感じる人も多いようです。

この記事では、介護事務の仕事をしていて、つらいと感じた時や辞めたいと思った時の例のほか、対処法や解決法をご紹介します。

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介護事務の仕事でつらいと感じることは?

介護事務と書かれたロゴ

仕事の範囲が広すぎて覚えるのが大変

介護事務の主な業務は、介護報酬の請求(レセプト作成)や請求書の発行です。

しかし、それ以外にも施設や備品の管理・来客や電話対応・介護職員やケアマネジャーのサポート・人事・労務・経理など、さまざまな業務を担当する場合があります。

施設の種類・規模・職員数などによって任される範囲は異なりますが、介護事務はオールラウンドな働きを期待されるため、事務仕事だけというわけにはいきません。
そのため、業務量が多すぎてなかなか仕事を覚えられず、つらさを感じるという人もいます。

例えば、
「利用者と職員の人数が多くて、顔と名前を覚えるまで時間がかかってしまった」、
「事務作業だけでなくヘルパーの手伝いもあり、デスクに長時間座っていられない」
といった声があるようです。

それぞれの仕事内容について詳しくは、『介護事務の仕事内容や1日を徹底解説!』の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

介護職員の現場のサポートを兼任することがある

介護事務の仕事には、介護職員のサポートが含まれていることがあります。
例えば、配膳・食事の介助・ベッドメイク・洗濯・掃除・送迎など、生活の支援がほとんどで、基本的に夜勤はありません。

しかし、サポートの頻度や範囲は施設ごとに異なります。
まったく介護のサポートを頼まれない所もあれば、頼まれる頻度の高い所もあります。

また、身体介護は本来であれば資格が必要ですが、有資格者の指導下であれば資格がなくても可能です。
そのため、介護職員が不足している施設では、日常的に介護事務員に身体介護を頼むようなところもあります。

そういったところでは、
「介護事務の仕事よりも介護補助の仕事の方が多い」、
「求人の条件と話が違う」
といったつらさや不満を感じるようです。

職場によっては人間関係で苦労する

職員の人手に余裕がない介護施設では、介護事務がサポートに入る時も丁寧に指示してくれるとは限らず「事務の仕事は楽」と思っている介護職員にきつい態度を取られることもあるようです。

また、介護の現場ではさまざまな年齢や性別の人が働いており、価値観の違いや仕事に対する姿勢の違いによって、対立が起こることもあります。
例えば、次のような体験談があります。
「教えてくれる人ごとにやり方が違って叱られる」
「質問すると嫌な顔をされることがある」

介護事務は、施設内外のさまざまな人と接する機会が多い仕事です。
人間関係がよくないと、ストレスやつらさを感じる機会が多くなってしまうでしょう。

責任の重さがプレッシャーやストレスになる

施設や事業所を利用した場合、利用料金の1〜3割が利用者の負担です。残りの7〜9割は国民健康保険団体連合会に請求し、支払ってもらいます。
この国民健康保険連合会へ請求する作業をレセプト作成と言います。

レセプト作成はサービスを提供した月の、翌月10日までに請求しなければなりません。
請求が遅れた場合や、書類の内容にミスがあった場合は受理されず、翌月以降に再請求という形になります。

そうなると、施設に入ってくるはずの収入が、まるまる1ヶ月給付されないという状況になるのです。

介護事務の主な業務であるレセプト作成は、施設の収入源であり、施設の運営に関わる重要な仕事です。
責任の重さがプレッシャーやストレスになり、つらさを感じる人も多いようです。

仕事量に給料が見合ってない

介護事務の仕事であるレセプト作成は責任の重い業務です。また、介護事務に任される仕事の範囲は幅広く、多忙です。

しかし、その業務内容に対して給料が見合っているとは言いきれません。

例えば、令和3年度介護従事者処遇状況等調査によると、介護事務職員の平均月収は約30万円です。しかし、これはあくまでも平均です。
人口の多い地域以外では月収15〜20万円がスタンダードで、決して高くはありません。

非正規の場合は、雇用形態やスキルによって異なりますが、平均時給は950〜1,000円です。
仕事量や繁忙期の大変さを考えると、給料水準は低いと言えるでしょう。

介護事務を含む介護業界の年収は見直されつつありますが、まだまだ十分ではありません。
そのため、給料の少なさがつらさの原因となることもあるようです。

専門知識が求められる

介護事務の業務では、専門知識を求められるシーンが多々あります。
例えば、レセプト作成やケアマネジャーのサポート業務では、介護保険制度や介護報酬の知識が必須です。

また、請求書を発行した時に、利用者や利用者の家族に請求金額の詳細について説明を求められる可能性があります。
そのような場合も介護保険の知識が必要になるでしょう。

しかし、経験のない人が介護事務として働き始めると、業務量が多く忙しいため、なかなか専門知識を覚えたり理解したりする時間が取れず、つらさを感じるようです。

また、介護保険制度は3年ごとに見直されます。そのため、介護事務の経験者であっても、知識のアップデートが必要です。

繁忙期があるためワークライフバランスがとりづらい

介護事務には、月末月初にレセプト作成の業務があります。

レセプト作成は、どんな施設や事業所でも必須の業務ですが、施設の規模が大きくなるほど処理件数も多くなり、連日残業になることも珍しくありません
件数が多い月には「やってもやっても追いつかない」という状況になり、時間外出勤を頼まれることもあります

また、年末年始やゴールデンウィークは、月末月初と重なるため、長期の休みを取るのは難しい状態です。

そのため「事務系だから残業が少ないと思っていた」という人にとっては、ワークライフバランスの取りづらさが、つらさにつながります。

また、家庭がある人の場合は、家族が繁忙期や時間外出勤に理解を示してくれないと、精神的にきつくなってしまうでしょう。

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介護事務の仕事でつらさを感じた時の解決法

スキルや知識を身につけている期間と割り切る

どんな仕事であっても、働き始めは「仕事が覚えられない」「ミスをしてしまう」というつらさがあるものです。
介護事務の仕事はデスクワークから体を動かすものまで幅広く、業務内容や知識が身に付くまで時間がかかります。

「仕事が膨大すぎて覚えられない」「専門知識が難しい」とつらさを感じても、ある程度はスキルを身につけている期間として、割り切った方がよいでしょう。

ただし、同じミスを何度も繰り返さないための対策は必要です。
分からないことは確認し、メモを取って、できるだけミスを減らす工夫をしましょう。

また、隙間時間に介護保険や介護用語について勉強したり、資格を取ったりすることで専門知識が身につき、業務に余裕が出てきます。

介護事務の資格を取って専門知識を身につける

介護事務は、レセプト作成だけでなく、ケアマネジャーの補佐や請求書の発行など、さまざまな場面で介護保険制度や介護業界の専門知識を求められます。

しかし、初心者だと、このような専門知識を持ち合わせておらず、つらさを感じてしまいがちです。

対策として、介護事務の資格の取得がおすすめです。
介護事務の資格は約10種類ほどありますが、どの資格でもレセプト作成の知識と技術が学べて、介護保険の知識も身につきます
結果として、余裕を持てるようになるでしょう。

また、資格を取得すると資格手当がついたり、就職・転職時に有利になったりと、年収アップやキャリアアップにも役立ちます
介護事務の資格の難易度は高くありません。ぜひ挑戦してみてください。

資格ごとの難易度については、『介護事務資格の難易度や合格率は? 資格別に徹底解説!』の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

転職を視野に入れて活動する

介護施設は年々増えていますが、なかには、介護事務で応募してきた人を介護職員として使おうとするようなブラックな職場や、余裕が無くて人間関係がよくない職場もあります。

募集条件と実態があまりにも違う時や施設の姿勢に違和感を覚えた時は、見切りをつけて転職を考えた方がよいでしょう。
自分に合った職場を見つけた方が、長く仕事を続けられます。

応募時には必ず業務内容を具体的に確認しましょう。
例えば「介護職員のサポートもお願いします」という言葉だけでは、どの程度の頻度で、どんなサポートをするのか分かりません。

お互いの認識のずれを解消するためにも細かく質問し、場合によっては施設見学で雰囲気を確認するのもおすすめです。

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介護事務の魅力やメリットは?

パソコンを操作する女性

将来性がある

介護サービスを提供する施設や事業所は毎年増加傾向ですが、それでもまだ高齢者の数に対して足りていません。

高齢化が進む日本では今後も介護施設が増えても減ることはないため、介護事務の仕事も将来性が高いと言えるでしょう。

また、AIの普及が進み、事務職は減少すると予想されています。
しかし、介護事務の仕事は3年ごとに変わる保険制度に対応し、介護スタッフのサポートなどの体を使った仕事も含まれるため、AIでは代替できないと言われています。

ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける

介護事務には、正社員・パート・アルバイト・派遣社員などの幅広い雇用形態と、需要があります
また、職場は日本全国どこにでもあるため、結婚・出産・転勤など、さまざまなライフスタイルの変化に合わせて働くことも可能です。

例えば、子供が小さいうちは残業のないパートで、大きくなったら正社員や派遣社員のフルタイムに切り替える、などのパターンが考えられます。

経験と資格があれば、条件のよい職場で採用される可能性が高いでしょう。

責任や業務範囲が大きいからこそ得られる充実感

介護事務は仕事の範囲が広いため「つらい」と感じる人もいますが、ルーチンワークが苦手な人にとっては、業務の多様さは飽きずに働ける好条件です。

また、レセプト作成は介護施設の経営に関わるため、プレッシャーはありますが、充実感と達成感を得られる仕事とも言えるでしょう。

「誰かの役に立ちたい」という人にとって、介護事務は非常に魅力的な仕事なのです。

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まとめ

介護事務は、仕事が多くて覚えるのが大変だったり、介護職員のサポートが大変だったりと、さまざまなつらさを感じる場合があります。

しかし、一方で需要が多く将来性があり、シンプルなルーチンワークでないからこそ、やりがいや充実感が得られるというメリットもあります。

介護施設は年々数が増加しているため、なかには合わない職場もあるでしょう。
そんな時には、介護事務の資格を取得したり、介護保険制度について勉強したりするのがおすすめです。

資格と経験があれば、よりよい職場へ移ることが可能です。
「知識と技術を身につけたい!」「資格の取得を目指したい!」という方は、以下ボタンより無料の資料請求をして自分に合う講座を探してみてください。

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