「ケアマネジャー(介護支援専門員)の具体的な仕事内容について詳しく知りたい」
「施設と居宅、どちらが働きやすいのかを確認したい」
「各施設でのケアマネジャーの役割について理解したい」
といった疑問や悩みを抱えている方へ、今回はケアマネジャーの仕事内容について、私が9年間の介護業界での経験を基に解説します。記事の後半部分では、ケアマネジャーの仕事で感じるやりがいについても触れています。
記事を最後まで読めば、ケアマネジャーの仕事内容を深く理解し、自分にとって適した職種であるかどうか判断できるはずです。
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資料請求で簡単エントリー!厚生労働省によって定義されているケアマネジャー(介護支援専門員)とは以下の通りです。
介護支援専門員とは、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者とされています。
要約すると、介護が必要な人々に介護保険サービスを利用できるように、ケアプランの作成やサービス提供者との調整を行う介護保険の専門家と言えます。
ケアマネジャーになるには、最短で5年または8年が必要です。
詳しくは、『ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには最短で5年か8年って本当ですか?』で解説していますので、併せてご参考ください。
ケアマネジャーの仕事内容は、以下の5つに分けられています。
それぞれ、どのような仕事内容なのか見ていきましょう。
ケアプランの作成は、ケアマネジャーの主な業務の1つです。
ケアプランとは、利用者の生活の質を向上させる目的で策定される計画書のことを指します。
この計画書は、要介護者や要支援者の現状を踏まえて、必要なサービスや具体的なケアの手順を詳細に列記したものとなります。
上記の項目を把握、評価の結果をもとに、家族や看護師、栄養士といった他の専門家から得られた情報も組み入れて計画書を策定します。
どのサービスが必要で、そのサービスをどのように提供するか、また、計画書をどのような期間で見直すべきかという点を詳細に計画していきます。
ケアマネジャーの役割は、作成したケアプランの進行状況を継続的に評価し、必要に応じてプランを修正するというモニタリングをします。
モニタリングというのは、常に利用者様の状態を観察し、作成されたケアプランが利用者の現状に適切に合致しているかを確認する業務です。
モニタリングを適切に行うためには、ケアマネジャーが利用者様本人やその家族、介護職員から情報を収集し、必要な調整を行うことが求められます。
たとえば、居宅ケアマネジャーは利用者様の自宅を直接訪れて話を聞き、生活状況について尋ねることで、利用者の現在の状況を把握します。
ケアマネジャーは、サービス担当者会議への出席が求められます。
サービス担当者会議は、ケアを提供するすべての専門家が集まり、以下の項目を共有し会議する場です。
ケアマネジャーは実施日の調整と司会を担当し、看護師や介護職員、医師などの多様な専門家から意見を取りまとめ、ケアプランの策定を行います。
ケアマネジャーは、介護給付金の請求手続きを担当することもあります。
介護給付金の請求手続きは、利用者様の生活支援を目的とすると同時に、介護サービス提供者が適正な給付金を受け取るためのものです。
介護サービス提供者は給付金の請求を行い、内容をケアマネジャーが確認後、「給付管理票」などの各種書類を作成します。
サービス提供者は、自らが提供した介護サービスの内容とその時間を記録しなくてはいけません。
記録された内容をもとに、サービス利用者の自己負担分から差し引いた額を国保連に対して請求することで、国保連から支払われます。
ケアマネジャーは、市区町村からの委託を受けて、要介護認定の実施を担当することがあります。
要介護認定は介護保険の利用に必要な手続きです。
具体的には、利用者様本人や家族の支援を行い、必要な書類の提出や審査の準備を手伝いします。
さらに、審査結果について利用者本人や家族に詳しく説明し、結果を基にケアプランを作成することもあるでしょう。
担当している利用者様が施設に入居している場合、自ら訪問し聞き取りする必要もあります。
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資料請求で簡単エントリー!ケアマネジャーの役割は、勤務する場所により異なります。
具体的な役割について、3つの観点から解説いたします。
施設ケアマネジャーは、老人ホーム、特別養護老人ホーム、病院などの施設で暮らす利用者様のケアプランの作成が主な役割です。
また、自宅での生活を支える居宅ケアマネジャーよりも多くの人々を担当するため、業務の負担が重くなる可能性もあります。
さらに、施設によっては介護職員と協力して介護業務を行ったり、夜勤や雑務をこなしたりなど、ケアマネジャーの業務以外の仕事を担当することもあります。
居宅ケアマネジャーは、要介護認定を受けた方が自宅で適切な介護サービスを利用できるよう、さまざまな支援を提供します。
居宅ケアマネジャーの主な職場は、訪問介護事業所や居宅介護支援事業所です。
さらに、独立して事業を営むケアマネジャーもいます。
居宅ケアマネジャーは、介護が必要な人の自宅に訪問し、本人や家族から希望や要望に応じたケアプランを立案します。
ケアプランが立案された後は、実施状況をモニタリングするまでが業務内容です。
介護報酬の給付管理として、介護保険への請求も行うことがあります。
介護予防ケアマネジメントは、要支援認定を受けている人々が介護状態へと進行しないようにサポートする役割を担います。
要支援認定だけでなく、要介護認定を受けている方が、今の状態から悪化しないように予防することも業務内容です。
介護予防ケアマネジメントは、それぞれの実施主体によって制度が異なるため、対応するケアプランの作成するスキルが求められます。
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資料請求で簡単エントリー!業種別にケアマネジャーの仕事内容と、令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要から年収について紹介します。
病院に勤務するケアマネジャーは、入院している患者様の退院後のケアプランを作成します。
患者様の医療状態や生活状況を評価し、適切な介護サービスを選択し、ケアプランを立案します。
さらに、家族や医療スタッフとの連携も、ケアマネジャーの重要な職務です。
ケアマネジャーは、患者様や家族が退院後の生活を理解し、適切な支援を受けられるように調整しなくてはいけません。
病院で働くケアマネジャーの平均年収は、経験年数や地域、勤務先の施設の規模等によって異なりますが、おおよそ360万円程度となっています。
特別養護老人ホーム(特養)のケアマネジャーは、各利用者様のケアプランを策定し、実施状況を観察します。
利用者様一人ひとりのニーズに応じて、日常生活の支援や看護、医療などの必要なサービスを調整するのが役割です。
また、利用者様とその家族とのコミュニケーションも重要です。
利用者様の現状を家族に伝達し、家族の意見や要望をケアプランに取り入れます。
さらに、施設によっては、介護職員の業務をサポートしたり、夜間業務を行ったりすることもあります。
施設長が対応できない際には、入居の見学をケアマネジャーが実施することもあるでしょう。
特養のケアマネジャーの年収は、おおよそ400万円です。
ただし、経験年数や地域、施設の規模などにより、年収は異なる場合があります。
サービス付き高齢者住宅(サ高住)のケアマネジャーは、利用者様が自立した生活を維持できるよう、適切な支援が提供されるための個別ケアプランを作成します。
ケアマネジャーの日常的な業務範囲には、介護を必要とする利用者への相談対応も含まれます。
主な仕事内容はオフィスワークが中心です。
業務に余裕がある場合には、介護職員の業務を補助することもあります。
サ高住におけるケアマネジャーの平均年収も、経験年数や施設の規模などにより変わりますが、特養と同じように400万円程度です。
有料老人ホームにおけるケアマネジャーの業務は、利用者の希望や心身の状態を確認し、どのような介護サービスを提供するべきかを計画しモニタリングすることです。
居宅ケアマネジャーと類似していますが、担当利用者数、サービス担当会議のメンバーとの関係性、および入居者との距離感などが異なります。
また、有料老人ホームでは事務作業や来客対応、請求業務なども行うこともあるでしょう。
施設によっては、介護業務も任されることもあります。
有料老人ホームに勤務するケアマネジャーの年収について、求人ボックスやIndeedを調べたところ、約322万円から420万円の範囲となっていました。
年収は、経験年数や具体的な介護業務の内容による差が現れています。
グループホームにおけるケアマネジャーの業務内容は、利用者様とそのご家族の要望を基にケアプランを作成することです。
また、利用者様の状態に変化が見られた場合には、ケアプランを適宜更新し、状況をモニタリングします。
一部の施設では、ケアマネジャーが介護業務も担当することもあるでしょう。
グループホームにおけるケアマネジャーの年収については、求人が多い埼玉県のデータによれば、約385万円から410万円となっています。
年収は、経験年数や担当する介護業務の内容等により、差があります。
介護老人保健施設(老健)におけるケアマネジャーの業務は、利用者様のご家族の希望を尊重して、看護や食事、リハビリテーションを含むケアプランの作成に取り組みます。
さらに、介護保険の給付管理を行ったりします。介護福祉士や看護師の資格を保有している場合、夜勤と日勤を両方担当することもあるでしょう。
主な業務内容は、特養に勤務しているケアマネジャーと同じです。
神奈川県の老健施設に掲載されたケアマネジャーの求人情報を参考にすると、年収は320万円から350万円となっています。
ただし、年収は経験年数や担当する介護業務内容により差があります。
小規模多機能型におけるケアマネジャーは、ケアプラン作成の他にも以下の業務を担当します。
基本的に、居宅ケアマネジャーの業務と変わりはありません。
しかし、小規模多機能型の場合、利用者様が頻繁に介護サービスを変更する傾向があるため、ケアプランの変更作業が多く発生します。
さらに、施設によっては、ケアマネジャーが直接介護業務を行う場合や夜間の勤務を担当することもあるでしょう。
神奈川県における小規模多機能型サービスで働くケアマネジャーの年収は、大体385万円から410万円となっており、経験年数や担当する介護の内容により差が出ます。
住宅型有料老人ホームにおけるケアマネジャーの仕事内容は、有料老人ホームと大きな差はありません。
主に住宅型有料老人ホーム内に設けられた居宅介護支援事業所での勤務をします。
一部の施設では、ダブルワークや週1日の勤務が可能な場合もあります。
子育て中の方や一時的にケアマネジャー業務から離れていた方にとっては、働きやすい環境と言えるでしょう。
また、住宅型有料老人ホームにおけるケアマネジャーの年収は、他の有料老人ホームと同じく322万円から420万円の範囲です。
経験年数や担当する介護業務の種類などにより、年収に差があります。
デイサービス(通所介護)のケアマネジャーは、自宅での生活が維持できるようサービスを提供します。
主な業務内容は、小規模多機能やグループホームと一緒です。
しかし、デイサービスは、介護業務を手伝うことや夜勤業務がないため、業務の負担は軽減されてるでしょう。
デイサービスのケアマネジャーの年収は、神奈川県の求人情報を参照にすると、約292万円から412万円です。
ただし、経験年数や勤務地により異なる場合もあります。
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資料請求で簡単エントリー!ケアマネジャーの1日の仕事の流れを居宅ケアマネジャーと施設ケアマネジャーの2つに分けて紹介します。
居宅ケアマネジャーの場合 | |
---|---|
8:30 | 出勤 |
9:00 | 事業所内ミーティング 電話連絡調整(利用者様のご家族・行政・事業者等) |
10:00〜12:00 | 利用者宅訪問 |
12:00〜13:00 | 休憩 |
13:00〜14:30 | 利用者宅訪問2回目 |
14:30〜15:30 | サービス担当者会議 |
15:30〜16:00 | 担当医から情報収集 サービス事業者への連絡・調整 |
16:00〜17:30 | デスクワーク アポイントメント 電話連絡 翌日の準備 |
17:00 | 退勤 |
施設ケアマネジャーの場合 | |
---|---|
8:30 | 出勤 |
9:00 | 事業所内ミーティング 事業所内ミーティング 電話連絡調整(利用者様のご家族・行政・事業者等) |
09:30〜11:00 | 利用者様やご家族と面談しケアプラン説明 |
11:00〜11:30 | 利用者様の状況確認 介護職員からの聞き取り(モニタリング) |
11:30〜12:00 | 関係者への連絡 スケジュール調整 |
12:00〜13:00 | 休憩 |
13:00〜14:00 | 利用者様や利用者様のご家族と面談 訪問者対応 モニタリング |
14:00〜15:00 | サービス担当者会議の準備 資料作成 |
15:00〜16:00 | サービス担当者会議 |
16:00〜17:00 | ケアプランの修正 |
17:00〜17:30 | 関係者への連絡 スケジュール調整 |
17:30 | 退勤 |
居宅ケアマネジャーとしてのご経験を持つ2名の声をご紹介します。
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資料請求で簡単エントリー!ケアマネジャーとして感じる達成感のひとつは、要介護者や要支援者の生活を直接サポートできる点です。
専門知識や経験を活用し、安心して日常生活を送れるように支援することが、利用者様の生活の質向上につながります。
ケアマネジャーの行動が他人の生活に直接影響を及ぼし、生活が改善する様子を目の当たりにすることで、大きな達成感を感じるはずです。
さらに、ケアマネジャーの重要な役割として、個々の利用者の生活状況やニーズに応じたケアプランの作成と管理があります。
モニタリングを行うことで、多くの問題や課題が発生するはずです。
その問題に対して解決策を見つけ出し、利用者の生活の改善に貢献することが求められるのです。
問題解決の過程で得られる達成感も、やりがいの1つになります。
ケアマネジャーとしてのご経験を持つ2名に、「やりがいや楽しさ」についてお伺いしました。
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資料請求で簡単エントリー!ケアマネジャーに向いている人の特徴は、以下のとおりです。
上記のうち1つでも当てはまる項目があれば、ケアマネジャーの資格取得に向けて勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。
ケアマネジャーとしてのご経験を持つ2名に、「どのような人がケアマネジャーに向いているのか」をお伺いしました。
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資料請求で簡単エントリー!ケアマネジャーの仕事内容に関するよくある質問に回答します。
ケアマネジャーがやってはいけないことは、利用者様や利用者のご家族の許可なしにケアプランを作成したり、正当な理由がないのに介護サービスの提供を拒否したりすることです。
具体的には、利用者様に必要なサービスを提供しないことや手助けを怠ることです。
ケアマネジャーになるためには、以下の法定資格のうち1つを取得したうえで、5年以上の実務経験または、従事した日数が900日以上を満たさなければなりません。
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、管理栄養士(栄養士を含む)、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、精神保健福祉士
ただし、上記の国家資格を保有していなくても、相談援助業務に従事した期間が5年以上かつ従事日数が900日以上であれば、ケアマネジャー試験に受験できます。
対象となる相談援助業務は以下のとおりです。
詳しくは、『ケアマネジャー(介護支援専門員)になるには最短で5年か8年って本当ですか?』で解説していますので、併せてご参考ください。
ケアマネジャーの仕事は、利用者様のご自宅への訪問やケアプランの作成、サービス担当者会議への出席など、多くの仕事があり大変です。
毎年の試験の合格率も10%〜20%前後と低く、人材不足も起きています。
そのため、一人で複数の利用者様を担当することから、業務量が多くなっている現状です。
結果として、勤務時間内に業務を完了することが難しく、残業も頻繁に発生しているケースもあるようです。
ケアマネジャーとしてのご経験を持つ2名に、「苦労したこと、大変だったこと」をお伺いしました。
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資料請求で簡単エントリー!ケアマネジャーの仕事内容についての説明は以上です。
ケアマネジャーは、介護関連の資格の中でも、介護保険に関する専門家です。
利用者の生活に直接関与するため、やりがいを感じる職種と言えます。
ただし、ケアマネジャーの資格を取得するには最短でも5年または8年かかります。
介護業界で長く活躍を考えている人であれば、資格取得を検討すると良いでしょう。
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