【2024年(令和6年)】ケアマネジャー(介護支援専門員)の勉強法を介護業界で9年勤務した著者が徹底解説!

【2024年(令和6年)】ケアマネジャー(介護支援専門員)の勉強法を介護業界で9年勤務した著者が徹底解説!

更新日: 2024/07/29

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青木 直士

この記事を書いたのは

介護福祉士:青木 直士

神奈川県横浜市生まれ
高校卒業後、専門学校に通い介護福祉士を取得。20代の間は特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホームで勤務。特別養護老人ホームではユニットリーダーを経験。1年半病気を患い現場からは離れてしまったが、現在はフリーランスとして活動中。Webサイト運営に悩む企業のお手伝いをしております。

はじめに

ケアマネジャー(介護支援専門員)の試験は、難しく合格率が低い」という情報を目にしますが、事実です。

それでも、

「自分に合った試験対策の勉強法を知りたい」
「できれば一回で合格したい」
「おすすめの勉強法があれば教えてほしい」

といった方もいるでしょう。そこで今回は、介護福祉士として9年間業界に関わってきた私が、ケアマネジャーの勉強法に関する悩みを解決します。

この記事を読めば、どこからケアマネジャーの試験対策に取り組むべきかが明らかになるはずです。ぜひ、最後までお読みください。

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ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の内容

マークシート形式の試験で問題を解く

ケアマネジャーの勉強方法を紹介する前に、以下の項目を紹介します

ケアマネジャーの勉強を始めようとしている方は参考にしてください。

受験資格

ケアマネジャーの受験資格は、以下のいずれかの資格を保有し、業務の実務経験が通算5年以上、従事した日数が900日以上であれば受験資格を得られます。

医師,歯科医師,薬剤師,保健師,助産師,看護師,准看護師,理学療法士,作業療法士,社会福祉士,介護福祉士,視能訓練士,義肢装具士,歯科衛生士,言語聴覚士,あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師,栄養士,管理栄養士,精神保健福祉士

ただし、上記の国家資格を保有していなくても、相談援助業務に従事した期間が5年以上かつ従事日数が900日以上であれば、ケアマネジャー試験に受験できます。
対象となる相談援助業務は以下のとおりです。

  • 生活相談員
  • 支援相談員
  • 相談支援専門員
  • 主任相談員

試験科目

ケアマネジャー試験は、「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」の2つの分野から出題されます。

分野(問題数) 試験内容
介護支援分野(25問) ・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識
・居宅や施設サービス計画の基礎知識等
保健医療福祉サービス分野(20問) ・保健医療サービスの知識等の内容2
福祉サービス分野(15問) ・福祉サービスの知識等

試験全部の問題数は、合計で60問で試験時間は120分です。

出題形式

ケアマネジャーの試験は、五肢選択形式で出題されます。
五肢選択形式とは、5つの選択肢から正解を選ぶ出題形式です。
介護福祉士の試験では、1問につき1つしか正解がありませんでした。
そのため、介護福祉士の試験よりも解答に時間がかかります。

試験の内容については『ケアマネジャー(介護支援専門員)試験の日程・概要は?申し込みの手順や試験対策についても紹介!』ページで詳しく紹介していますので、併せてご参考ください。

試験の合格ライン

ケアマネジャー試験の合格ラインは、合格基準点の70%です。
例えば問題が100問出題された場合は、少なくとも70問正解しなければなりません。
また、合格基準点は試験の内容や難易度により調整されます。

試験合格率と過去の推移

2023年12月に、第26回介護支援専門員実務講習受験試験(ケアマネジャー筆記試験)の合格発表が行われました。
第26回の合格率は21.0%となっており、受ければ誰でも受かるような試験ではないことが示されています。

過去5年間の合格率を以下の表にまとめました。

実施時期 合格率
2023年10月8日 21.0%
2022年10月9日 19.0%
2021年10月10日 23.3%
2020年10月11日 17.7%
2019年10月13日 19.5%
2018年10月14日 10.1%

ケアマネジャー試験の合格率は例年10%〜20%と低く、難易度の高さが伺えます。
そのため、試験に臨む際は十分な対策を行うことが重要です。

ケアマネジャーの勉強法

勉強する様子

ケアマネジャーの試験に向けて、どのような勉強法を取れば良いか6つ紹介します。

参考書とテキストを何度も読み問題を解く

ケアマネジャーの試験は、範囲が非常に広いため、参考書とテキストを繰り返し読み、問題を解くことが大切です。
参考書は通常、試験の重要なトピックに焦点を当て、詳細な説明と例が記載されています。

テキストを一度流し読みし、不明な用語や理解が難しい部分に付箋をつけて、全体像を把握します。
読み終えたら、再び付箋をつけた部分から一つずつ読み始めましょう。
理解できない部分は飛ばしても問題ありません。

青木 直士

それぞれの科目を読み終わったら、知識を定着させるために問題集を解くと良いでしょう。
読んだ内容を反復して吸収し、理解を深めることが大切です。

過去5年分の問題集を解き出題傾向を把握する

ケアマネジャー試験の勉強において効果的なのは、過去5年分の問題集を解き、出題傾向を把握することです。
過去問を解くという作業は、自身の得意分野と苦手分野を特定するのに役立つばかりでなく、試験の出題形式と難易度を理解するのにも大切です。

さらに、過去問を何度も解くことで、知識と理解の間のギャップを特定できます。
これにより、集中的に学習するべき分野を明確にすることが可能となります。

麦マネさん画像

※ケアマネジャー:麦マネさんのお話
私は『中央法規』の教材を使い、独学で取り組みました。
「インプットとアウトプットを繰り返す、回数を重ねる」という勉強方法が、試験合格への近道ではないでしょうか。
具体的な勉強方法は……

ケアマネジャー麦マネさんのインタビュー全文はこちらから

本番の試験と同じように模擬問題を解く

ケアマネジャー試験の対策として、実際の試験と同じ形式で模擬問題を解くことは重要です。
過去問の問題集をもとに、試験時間を設定して問題を解くことで、試験当日でもプレッシャーに負けず力を発揮できます。
試験に対する緊張や不安を抱えている人には、有効な方法です。

模擬試験では時間制限を設けて問題を解くことで、本番の試験での時間管理能力が身につきます。
各問題に割くべき時間や、問題をスキップするタイミングなどを把握することは、試験中に時間切れになることなく問題を解き終えるために重要です。

また、模擬試験を繰り返し行うことで、自身の進歩状況を確認するだけでなく、試験に対する自信が増し不安も減らせます。

田中 健

※監修者:ケアマネジャー田中さんのお話
私の場合、テキストの発売日に合わせて「中央法規」の予想問題集を購入し、その1冊のみを繰り返し解きました
試験直前には模擬試験問題に取り組み、本番へ臨みました。
その結果、一発で合格することができました。

また、『問題集を1冊、多くても2冊を繰り返し解くことがベスト』という方も多くいると思います。
大切なのは、自分にあったツールを有効活用し、どのように取り組むかだと考えています。
ケアマネジャー田中さんのインタビュー全文はこちらから

ケアマネジャーの勉強法が合わない場合は動画を参考にする

今まで紹介した勉強法が自身に合わないときは、他の人の勉強法を真似してみるのも1つの方法です。YouTubeで「ケアマネジャー 勉強法」と検索すると以下の動画がでてきます。

個人が解説している動画もあれば、介護職の求人・転職サイトが解説している動画もあります。自身の勉強法を見つめなおしたい時に役立ててください。

実際にケアマネジャーに合格した人のブログも参考にする

ケアマネジャー試験への学習方法や対策を探す際には、YouTubeだけでなく他の人の経験が記載されているブログも参考にすると有益です。
試験に合格した人のブログや投稿には、役立つ情報が詰まっているはずです。
以下のような情報が得られます。

  • 役に立った参考書
  • どの過去問を購入し、どのように解いていたか
  • どの項目に時間を割くべきだったか
  • 今年の出題傾向や難易度

これらを知ることで、試験の難易度や試験対策のストレスについてのリアルな視点を得られます。
GoogleやSNSを用いて、このような情報を積極的にチェックしましょう。

以下のインタビュー記事では、試験に合格した方に勉強方法や資格取得までの道のりなどについてお伺いしました。併せてご参考ください。

関連記事:ケアマネジャー(介護支援専門員)資格所有者にインタビュー!主任介護支援専門員:田中さん〜勉強方法・資格取得までの道のり編〜

関連記事:ケアマネジャー(介護支援専門員)資格所有者にインタビュー!主任介護支援専門員:麦マネさん〜勉強方法・資格取得までの道のり編〜

すでに勉強を始めている人のノートを参考にする

他の人が勉強したノートを参考にすることは、ケアマネジャー試験対策の有効な方法です。
ケアマネ 勉強方法 ノート」と検索すると、さまざまな人のノートが表示されます。

ケアマネ 勉強方法 ノート

参照:Google

他人のノートからは、その人がどの情報を重要と判断し、どのように情報を整理したかが見えてきます。
自身のノート作りや情報の整理方法について新たなアイデアを得られるでしょう。
もし、試験対策講座を受講しているのであれば、同席している人のノートを見させてもらえないかお願いしてみるのもおすすめです。

ただし、他人のノートを利用する際には注意が必要です。
そのノートが正確な情報なのか確認する必要があります。

ケアマネジャーの試験を一発合格する勉強法はないと思う事

インターネットでケアマネジャーの勉強法を調べていると、「一発合格」や「簡単合格」といった言葉を目にすることがあります。
しかし、ケアマネジャーの試験に一発合格するための絶対的な勉強法は存在しません。

なぜなら、人によって学習スタイルや理解力、時間の制約、知識のレベルなどが大きく異なるからです。
そのため、自身に合った勉強法を見つけ出し、続けることが重要です。

ケアマネジャーの試験は、例年の合格率の低さから見て、無理に一発合格を目指すと焦りが生じてしまいます。
どうしても一発合格を目指すのであれば、養成所が開設している試験対策講座を受講しましょう。

試験対策講座は、例年4月または5月に申し込みが開始されます。
通いやすい場所にある養成所が試験対策を実施していないか、問い合わせてみることをおすすめします。

ケアマネの試験対策講座は「ケアマネの費用比較」で紹介しています。

ケアマネジャーの合格者が実践した勉強法

ケアマネジャーの合格者が実践した勉強法を3つ紹介します。

苦手な科目を集中して解く

ケアマネジャーの試験勉強法としては、「苦手な科目に集中する」ことが重要です。
苦手な科目に特化して学習することで、正答率を向上させることが可能です。
例えば、ケアプランの作成や介護保険制度など、苦手と感じる分野があれば、メモしておきましょう。

教科書や参考書を何度も読み返すことで、理解を深められます。
人それぞれ得意な科目と苦手な科目が異なりますので、理解するまで何度でも学習することが大切です。

麦マネさん画像

※ケアマネジャー:麦マネさんのお話
苦手な「保健医療福祉サービス分野」を重点的に勉強しました
「保健医療福祉サービス分野」では医療分野(保険医療サービスや福祉サービスの知識、医学的な内容)が問われます。
苦手な理由としては、医療分野は実務で馴染みがないのか、記憶の相性が悪いのか、覚えられませんでした。
一方の「介護支援分野」はスムーズに頭に入り、覚えやすかったので、やはり、自分の苦手なところを知るのは大事ですね。
もちろん、人によって得意・不得意が分かれますので、「介護支援分野」のほうが得点が取れないという方もいました。

ケアマネジャー麦マネさんのインタビュー全文はこちらから

ケアマネジャーの試験当日までのスケジュールを立てる

試験勉強を始める際は、スケジュールを立てることを忘れてはいけません。
スケジュールを立てることで、計画的に学習を進められます。

まず、試験までの残り時間を明確にしましょう。
ケアマネジャーの試験は、毎年10月中旬です。
自身のライフスタイルから、いつから始めてどのくらい毎日勉強するべきか逆算したスケジュールを計画します。
以下に、ケアマネジャーの試験当日までの参考スケジュールを紹介します。

1ヶ月〜2ヶ月目 介護対策
3ヶ月〜4ヶ月目 保健医療サービス対策
5ヶ月目 福祉サービス対策
6ヶ月目 総復習・過去問対策

一般的にケアマネジャーの試験対策時間は、100時間から200時間と言われています。
試験の範囲を全体的にカバーするために、各科目にどのくらいの時間を割くか決めて、勉強を進めてください。

ケアマネジャーとしてのご経験を持つ2名に、「勉強期間や時間」についてお伺いしました。

田中 健

※監修者:ケアマネジャー田中さんのお話
私の場合、受験年の1月頃にテキストを購入しました。
4月頃よりゆっくりと取り組みはじめ、8月頃より本格的に取り組みました。
8月頃からは、ほぼ毎日勉強に取り組みました。
出勤日の勉強時間は、1日あたり10〜60分程と日によりばらつきがあります。
その分、休日は時間を確保して3時間以上勉強しました。

ケアマネジャー田中さんのインタビュー全文はこちらから

麦マネさん画像

※ケアマネジャー:麦マネさんのお話
2回目の受験時は、4月より勉強を開始しました。
試験開催の10月まで7ヶ月間勉強をしました。
平日は最低2時間、休みの日は1日中勉強をしていました
とにかく隙間時間を見つけては問題を解いていました。

ケアマネジャー麦マネさんのインタビュー全文はこちらから

普段から介護業界のニュースをチェックしておく

ケアマネジャーの試験には、時事問題が出題されることもあります。
そのため、業界の最新の動向やニュースを把握することは非常に重要です。

例えば、2021年のケアマネ試験では、介護保険法の改正や感染症予防に関する出題がありました。
普段からニュースや新聞、厚生労働省のWebサイトで政策の変更や新たな取り組みについての情報収集をしておきましょう。

また、一般社団法人日本ケアマネジメント学会も重要な情報源となります。

ケアマネジャーの試験対策に役立つ参考書・テキストの選び方

数冊の教科書

ケアマネジャーの試験に役立つ参考書やテキストを購入する際の選び方のポイントは、以下の2つです。

  • わかりにくい制度や用語が詳細に記載されていること
  • 図解やイラストが挿入され、解説されていること

書店では多くの参考書やテキストが購入前に立ち読みできます。
実際に中身を読んでみて、「この参考書なら勉強が捗る」と感じたものを選びましょう。
ここでは、その選び方を基に、ケアマネジャー試験に役立つ参考書・テキストを紹介します。

ゼロからスタート! 馬淵敦士のケアマネ1冊目の教科書

ゼロからスタート! 馬淵敦士のケアマネ1冊目の教科書

参照:Amazon

価格(税込) 1,650円
出版社 KADOKAWA
発売日 2022年11月11日

全ページがオールカラーで記載されており、読みやすさを重視している一冊です。執筆者である馬淵敦士さんは、ケアマネジャー講座の講師歴15年を持ち、運営している講座の合格確率は平均3倍を超えています。

図やイラストをふんだんに使用しており、ケアマネジャー試験の勉強法が掴めていない方にガイドとして役立つ1冊です。

ケアマネジャー試験合格問題集2023

ケアマネジャー試験合格問題集2023

参照:Amazon

価格(税込) 3,300円
出版社 中央法規出版
発売日 2023年1月23日

中央法規から出版された「ケアマネジャー試験合格問題集2023」は、大ボリュームの304ページにわたります。掲載されているのは介護支援分野125問、保健医療サービス100問、福祉サービス分野75問の合計300問です。

問題は実際のケアマネジャー試験と同じ形式で、解説も付されています。これにより、間違いや知識不足を明確に理解することが可能です。また、図や表を用いた解説もあり、より深い理解が可能となります。

ケアマネジャー試験 過去問解説集2023

ケアマネジャー試験 過去問解説集2023

参照:Amazon

価格(税込) 3,300円
出版社 中央法規
発売日 2022年12月26日

「ケアマネジャー試験 過去問解説集2023」は、第21回(2018年)から第25回(2022年)までの全問と解説が掲載された一冊です。各問題には難易度やキーワードが記載されているため、間違えてしまっても効率的に学習を進められます。

さらに、過去問の前には解説集の使い方も記載されているので、勉強法について迷うことはありません。暗記学習に役立つ赤シートも付属しています。

ケアマネジャーの勉強に役立つアプリの選び方

働きながらケアマネジャー試験を受ける方の中には、勉強時間が限られている方もいるでしょう。
まとまった勉強時間の確保が難しい場合、アプリを使った勉強法は手軽で、効率的な試験対策となります。
ここで、ケアマネジャーの試験対策に役立つアプリを3つ紹介します。

ケアマネ試験400問

ケアマネ試験400問

参照:App Store

販売元 Tomoki Fukuura
OS ・Google Play
・Apple Store
アプリ価格 無料
課金 課金なし

「ケアマネ試験400問」は、これまで実施された試験問題からランダムに20問が選ばれ、4択問題として出題される解説付きの問題集です。テスト結果は履歴として保存されるため、繰り返し取り組むことで試験対策に役立ちます。

さらに、ケアマネジャーの最新ニュースも配信しているため、時事問題が出題されても、正答率を高めることが可能となるでしょう。

ユーキャン資格本アプリ

ユーキャン資格本アプリ

参照:Google Play

販売元 株式会社ユーキャン
OS Google Play
アプリ価格 無料
課金 課金あり

ユーキャンが提供する、スキマ時間に手軽に学習できるアプリです。出題される問題は全問解説付きなので、なぜ間違えたのかすぐ理解できます。さらに、問題の達成率や正答率も表示され、自身の勉強具合を確認するのに最適です。

ただし、iPhoneからは利用できず、一部のコンテンツは有料となる点にご注意ください。

ケアマネ過去問一問一答

ケアマネ過去問一問一答

参照:Google Play

販売元 中央法規
OS Google Play
アプリ価格 無料
課金 課金あり

中央法規が出版した過去問と問題集、一問一答、これら3冊が1つのアプリに収録されています。収録されているコンテンツは、2023年に発売された書籍に基づいています。

無料版では過去問25問、問題集25問、一問一答25問の合計75問が利用可能です。分野別に学習進捗率や正誤数を確認できるので、自身の成長を確認しながらモチベーションを高めたい方に最適です。

ケアマネジャーの試験は勉強法を間違えなければ独学でも合格は可能

机・椅子・ホワイドボードがある教室

ケアマネジャーの試験は、専門的な知識が高く求められる試験です。
しかし、自身に合う適切な勉強法を選ぶことで、独学でも合格する可能性があります。
ケアマネジャーの勉強法で解説したとおり、参考書とテキストを何度も読み、過去5年分の問題集を本番と同じように解いていきましょう。

それでも、ケアマネジャー試験の合格率は毎年10%〜20%に留まります。
もし合格できなかった場合でも、挫折せずに再挑戦する心構えが必要です。
初回の試験で学んだことを活かし、次回に向けての学習を進めましょう。

勉強法が不安な方は試験対策講座を開講しているスクールがおすすめ

ケアマネジャーの試験を独学で始めることに不安な方は、試験対策講座を活用すると良いでしょう。
試験対策講座では、専門的な指導者が一貫したカリキュラムに沿って学習を指導します。
これにより、必要な知識を効率的に吸収できます。

また、他の受講者との交流もできるため、モチベーションが下がりにくいのもメリットです。
試験対策講座に通うことが難しい場合は、通信講座を利用すると良いでしょう。

試験対策講座を利用する際、2万円から5万円程度の費用が発生します。
さらに、申し込みは毎年5月から6月に行われるため、早いうちから受講するかどうか決めておくことが大切です。

詳細は「ケアマネ 試験勉強方法別での費用比較|独学・通学・通信講座」で解説しているので、ご一読ください。

通信講座の受講をお考えの方は、『ケアマネジャー(介護支援専門員)通信講座のおすすめは?講座別に徹底比較』でおすすめの通信講座を詳しく紹介していますので、併せてご一読ください。

試験1か月前に実施してほしいケアマネジャーの試験対策

パソコンを操作する女性

ケアマネジャー試験対策の1ヶ月前に実践してほしい3つの内容を解説します。

新しい問題集を購入しない

試験の1ヶ月前に新しい問題集を購入するのは避けましょう。
新しい問題集を手に入れると、新たな情報や視点に意識が向かってしまい、これまでの勉強方法に対する不安や混乱を引き起こす可能性があります。

過去問題を繰り返し解いたり、重要なテーマを復習したりするなど、自分がこれまで学んだことの定着に焦点を当てることが重要です。

出題されている問題を読み間違えないようにする

問題を読み間違えると、正しい知識を持っていても正確に答えられません。
問題の誤解を防ぐためには、問題を急いで読むのではなく、一つひとつの単語やフレーズを丁寧に読むことが大切です。

  • 「どの知識が問われているのか」
  • 「どういう答えが求められているのか」

これらを明確に理解することが重要です。
自身の中で間違えやすい部分に、マーカーや印をつけておくと、解答前にもう一度印の部分をチェックすることで間違いに気づきやすくなります。
解答を終えた後も、もう一度最初から問題を読み、間違えていないか確認する習慣をつけましょう。

分からない問題を無理に解こうとしない

試験においてすべての問題を解くことは困難です。
もし問題が理解できなかったり、どうすればいいのか分からなかったりする場合は、その問題をスキップして次の問題に進みましょう。
ケアマネジャーの試験は、70%正答すれば合格です。
必ずしも満点を目指す必要はありません。

自身が解ける問題に集中することで、正答率を高めることが可能です。
残った時間で理解できない問題に戻って再度挑戦すると、新たな視点から問題が解けることもあります。
まずは、自信が持てる問題から取り組んでみましょう。

田中 健

※監修者:ケアマネジャー田中さんのお話
自身で解答ルールを作っておくと凡ミスを減らすことができるのではないでしょうか。
私は、まず、どういう選択肢を選べばいいか問われている部分に〇をつけ、次にいくつ選択しなければならないか問われている部分に〇をつけ、選択肢を先に読んで、問題文を読むスタイルでした。

解答時間短縮と正解率アップの方法としておさえておきたいですね。
試験時間は限られていますので、このようなちょっとした工夫も試験合格に近づく大切なポイントだと思います。
解答に悩んだ際には一度気持ちを落ち着かせる意味でも1問にどのくらいかかっているか振り返ってみても良いかもしれません。
解答ペースの見直しも案外重要ですよ。

ケアマネジャー田中さんのインタビュー全文はこちらから

ケアマネジャーの勉強法に関するよくある質問

ケアマネジャーの勉強法に関するよくある質問に回答していきます。

ケアマネジャー試験を1回で合格する人はいますか?

ケアマネジャーの試験を1回で合格する人もいます。
ただし、人によって勉強法は異なるので、「自分も1回で合格しないと」とプレッシャーを感じないようにしましょう。
1回で合格を目指しているなら、ケアマネジャー対策講座の利用も一つの方法です。

1回で合格されたケアマネジャー田中さんのインタビューページもご参考ください。

ケアマネジャーの勉強が頭に入らない時はどうすれば良いですか?

ケアマネジャーの勉強が頭に入らない場合は、動画やブログなどで他の人の勉強法を調べてみましょう。
異なる視点から自身の勉強法を見直すことで、効率的な学習方法を見つける手助けとなります。

ケアマネジャーの試験対策はいつから始めるべきですか?

ケアマネジャーの試験は、毎年10月の第2日曜日に実施されるため、遅くても3月頃から始めると良いでしょう。
また、試験対策講座は、4月または5月からはじまります。
利用したい方は、試験対策講座を実施している養成所があるか調べてみると良いでしょう。

ケアマネジャー試験はどのくらい勉強すれば良いですか?

ケアマネジャーの勉強時間は、100時間から200時間と言われています。
まとまった勉強時間を確保することが難しい方もいるので、アプリも活用しながら、空いた時間で試験対策ができるよう工夫をしてください。

ケアマネジャー試験は年に何回ありますか?

ケアマネジャーの試験は、1年に1回しかありません。
毎年、10月の第2日曜日に実施されます。
2024年の試験は、10月13日(日)の午前10時から始まります。申し込みは5月以降の予定です。

まとめ:ケアマネジャーの勉強法を知り試験対策は春先から始めよう

ケアマネジャーの勉強法についての解説は以上となります。
ケアマネジャーの試験は試験範囲が広く、合格率も低いため、自身に合う勉強法を見つけるのが難しいです。
さまざまな参考書や過去問集、アプリなどを活用して、早めに試験対策を始めると良いでしょう。

もし、勉強法が見つからない方は、試験対策講座の受講をおすすめします。
費用が掛かる分、カリキュラムに沿って勉強できます。
これからケアマネジャーの試験対策を始める方は、申し込みましょう。

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