介護の仕事の実態は?介護の仕事は離職率が高い?仕事内容ややりがいなども公開!

介護の仕事の実態は?介護の仕事は離職率が高い?仕事内容ややりがいなども公開!

更新日: 2023/12/12

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はじめに

介護の仕事は「離職率が高い」「きついわりに給料が安い」などのイメージを持たれがちですが、実際はどうなのでしょうか?
ここでは、介護の仕事内容や実際のスケジュール、介護職の良いところ・悪いところから、介護の仕事の実態を大公開します。

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介護の仕事って具体的に何をするの?

高齢男性に食事を食べさせる男性介護士

一口に「介護」といっても、その内容は利用者の身体状況や施設の種類の違いによって多岐にわたります。
多くの人が思い浮かべる食事や排泄の介助はもちろん、歩けない利用者の代わりに掃除や買い物をするのも介護ですし、利用者やその家族の相談に乗るメンタルケアも介護の仕事のひとつです。
ここでは、代表的な介護の仕事の内容について、詳しく解説していきます。

食事介助

利用者のために食事を準備するところから始まります。
利用者によっては噛んだり飲み込んだりが難しい方もおりますので、刻み食やとろみ食などひとりひとりに合わせた形状で食事を作り提供します。
食事中は、利用者が楽しんで食事ができるよう、声掛けや食事の取り分けなど、コミュニケーションを取りながら介助します。

食後の服薬の介助は特に注意が必要です。容量以上に飲んでしまったり、ほかの人の薬を取り違えたりしないよう、介護者がしっかりとサポートしてあげる必要があります。
食前・食後は、うがいや歯磨きを促し、口内を清潔に保つことも大切です。

入浴介助

利用者の衣服の着脱や、洗身・洗髪など、入浴の介助をします。
お風呂場は滑りやすい為、手すりやリフトなどを活用して安全に注意する必要があります。また、温度の変化から体調を崩す利用者もいるため、事前の健康チェックや湯音の管理など健康面への気配りも大切です。
入浴介助は介護の中でも体力のいる仕事ですが、利用者の気持ちよさそうな顔が見られるのでやりがいを感じると話す介護士も多い仕事です。

排泄介助

毎日決まった時間に排泄を促しますが、回数は利用者それぞれで異なるので、常に気をつけておかなければなりません。
排泄を他人にゆだねること自体がストレスになりやすいため、信頼関係が重要になります。また、精神的・身体的ストレスを最小限にするため、なるべく自立して排泄を行えるように手助けを行います。
利用者によってはオムツの交換やポータブルトイレの洗浄なども行います。

移乗・移動介助

ベッドから車いすへの移動や、歩く、座るといった動作を安全に行えるように介助します。
また、つえや車いすが安全に使用できる状態かという器具の点検も行います。歩行が困難な方にとって、安全に移動できるかどうかは、寝たきりになってしまうのを防ぐためにも大変重要なことになります。

レクリエーション

工作をしたり、カラオケや体操をしたりと、その場のみんなが楽しめる内容レベルを考えてレクリエーションを行うのがポイントです。
レクリエーションには、身体機能の回復・維持だけでなく、生きがいや仲間づくりという目的もあります。自分も利用者と一緒になって楽しむことで信頼関係が生まれ、その後の仕事もやりやすくなるでしょう。

介護の仕事、一日の流れを公開

続いては、実際の勤務がイメージしやすいように、介護の仕事のタイムスケジュールを見ていきましょう。
介護の仕事には、働く場所によって、利用者が施設で生活する「入所型」、利用者がその都度施設に通う「通所型」、介護士が利用者の家に訪問する「訪問型」とあり、サービスに合わせてタイムスケジュールも変わってきます。
ここでは「入所型」にスポットを当てて紹介していきます。「入所型」は24時間体制で介護を行いますので、早番、日勤、夜勤など3〜4交代制のシフトでの勤務となります。今回は日勤、夜勤のタイムスケジュールを見ていきましょう。

日勤の場合

8:30 出勤・朝礼
朝礼。夜勤の職員からの引継ぎ。
夜間の状況などについて、夜勤者から細かく情報共有します。
また、今日の動きや特別時効などについても確認します。

9:00 排泄介助
トイレへの誘導やオムツ交換など。

10:00 入浴介助
自分ではお風呂に入れない利用者の洗髪、洗身の介助など。

11:30 昼食、服薬、口腔ケア
お食事を準備し、食事の介助をします。
利用者さんによって調理の仕方(細かくしたり、ペースト状にしたりなど)や、食後の薬の種類も違うので、ひとりひとりにあった介助が必要です。
食後の口腔ケアも重要です。

13:00 休憩

14:00 リハビリ、レクリエーションなど
散歩に行ったりレクリエーションを楽しんだりと、利用者がゆったりと過ごしていることが多い時間です。
排泄や入浴の必要がある利用者さんは、この時間にも対応します。

15:00 おやつ

16:00 ミーティング
重要事項の共有や施設内の問題などについてミーティングをします。
知識・スキル向上のための勉強会などをすることもあります。

16:30 日報・カルテ記入 / 引き継ぎ
食事の量や排泄の状態などをカルテに記入します。
出勤してきた夜間の職員に引継ぎをします。

17:00 退勤

夜勤の場合

16:30 出勤・申し送り
日勤の職員から引継ぎを受けます。
その日の流れ、重要事項などを確認します。

17:00 夕食の準備

18:00 夕食、服薬、口腔ケア
夕食を準備し、食事の介助をします。
食後の口腔ケアも行います。

19:30 就寝介助
ベッドへの誘導や移乗、着替えや歯磨き、排泄介助を行います。
就寝前の服薬がある利用者へ服薬の介助も行います。

20:30 消灯

21:00 随時コール対応・巡回開始
ここから1時間に1回、異常がないか巡回をします。
また、利用者からのコールに応じて体位変換や排泄介助も行います。

22:00 事務的作業
介護記録や物品の補充などを行います。

00:00〜 交代で休憩

05:00 排泄介助
一斉に排泄介助を行います。

06:00 夜間帯の記録
日勤の職員へ引き継ぐ事項や夜間の利用者の様子などを記録します。

07:00 起床介助・バイタルチェック
検温や体調確認を行います。
終わったら利用者さんを朝食へ案内します。

08:00 朝食、服薬、口腔ケア

08:30 日勤へ申し送り
出勤してきた日勤の職員へ引継ぎをします。

09:00 退勤

介護の仕事は離職率が高いって本当?

高齢女性を車椅子に乗せる女性介護士

介護の離職率、実はそんなに高くない。

「介護労働実態調査」によると、介護の離職率は16.7%であり、約5〜6人に1人が離職していることが分かります。これは他の職種と比較しても平均値な数値であり、極めて高いというわけではありません。たしかに、2010年くらいまでは他業種と比べると離職率が高かったのは事実ですが、この10年で職場環境も改善され、離職率も平均並みに低くなったのです。

また、離職した人の約7割が、介護の仕事は好きだが「職場の人間関係」や「給与の待遇」などを理由に辞めています。そして、離職者の約半数が「やりがいがある」「自分に合っているから」などの理由で復職しているのです。
3Kなどと呼ばれ、一般的に「体力的・精神的にきつい職場」と思われがちな介護の仕事ですが、現場の職員の多くは仕事内容に満足しており、決して離職率は高くない仕事だといえるでしょう。

離職の理由を解説します。

それでは次に、具体的な離職の理由を見ていきましょう。

●職場の人間関係
最も多い理由としては「職場の人間関係」があげられます。
介護の仕事は様々な職種が協力し合って働く必要があります。また、作業量も多く、一人では体力的に難しい仕事などは他者と協力して進めていかなければ成り立ちません。人間関係は介護の職場において最も重要な要素の一つなのです。
しかし、介護の仕事は多忙でなかなかスタッフ間でゆっくりとコミュニケーションをとる時間を作ることができません。また、入れ替わりも激しくさまざまな人が出入りするため、人間関係が複雑化することもあり、それが原因で辞めてしまう人も少なくありません。
長く続けている方は同じ部署にとどまることが多く、独自のルールなどができていて後から入ってきた人がなじみにくいという声も聴きます。その結果、情報共有や引継ぎがうまくいかないという問題に発展しているようです。

●給与が安い
次によく聞く理由が「給与が安い」というものです。
介護の仕事はきついのに給料が安い、というイメージを持たれています。しかしそれは、介護の仕事を未経験や無資格から始める方が多いためです。
確かに未経験、無資格から始めた場合、他業種よりも給与が低いことがよくあります。しかし、資格を取得したり、経験年数が増してキャリアアップしていけば、それにともなって給料も確実にアップしていけるのが介護の仕事なのです。仮に無資格で始めた方が、10年たって介護福祉士の資格を取った場合、最初と比べて月収が10万円以上アップするケースもあります。
こちらのページで介護関連の資格をまとめていますので、資格取得に興味がある方は確認してみてください。
>> 介護資格の種類と職業

現在は国の施策として介護職の待遇改善に取り組んでおり、給与相場も年々上がってきています。資格取得やキャリアアップなど、長い目で見れば給与の面はそんなに心配しなくてもよさそうです。

●不規則な職場環境
入所型の施設では24時間体制で運営しているため、早番や夜勤などのシフトも入らなくてはならず、生活リズムが整いにくいことを理由に辞めてしまう方もいます。また、そういった施設では年末年始やゴールデンウィークなど、世間では長期休暇のタイミングでも休むわけにはいかず、慢性的な人手不足から別の日程での長期休暇も取りずらいのが現状です。
そういった面で抵抗のある方は、通所型や訪問型など、24時間体制ではなく比較的シフトの融通が利く業態で働くことを検討してみるといいかもしれません。訪問型の業態の中には「4時間から」など、短時間で働けるところもあります。

この他にも「ベッドから車いすへの移乗介助で自分の腰を痛めた」などの体力面や、「排泄介助やおむつ交換などに抵抗を感じる」などの精神的な理由から離職という人もいるようです。

介護の仕事のメリットややりがいをご紹介します

ライフスタイルに合わせて働ける

先ほど「不規則な職場環境」を理由にやめてしまう方がいると紹介しましたが、職場によっては「日勤だけ」や「夜勤だけで月10日ほど働いて残りはプライベートな時間に充てる」などの柔軟な働き方を認めている職場もあります。
また、パートタイムや派遣であれば、収入面は少なくなりますが、時短勤務や土日休みなど自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。
働き方を工夫すれば、介護の仕事は多様な働き方を選ぶことができるのです。

就職、転職、復職がしやすい

日本は高齢化が進んでおり、これからますます介護の仕事の需要は増えることでしょう。そのため、採用されやすく、その後も景気に左右されることなく安定して働くことができます。
また、介護の資格やスキルは全国で使えますので、もし引っ越しや出産・育児などで一度仕事を辞めたとしても、すぐに就職先を探すことができます。

性別・年齢関係なくキャリアアップしやすい

介護の仕事は性別や年齢に関係なく活躍できます。実際に介護の現場で働く人の年齢層は幅広く、20代から60代くらいまで、健康であれば誰でも働くことができます。
また、キャリアアップの道筋がはっきりしているというのも介護の仕事の魅力の一つです。 はじめは無資格、未経験から入ってくる方が多いのですが、経験を積み資格を取得していくことで着実にキャリアアップを図ることができます。以前は多様化していた資格も現在はまとめられ、初任者研修実務者研修を経て、最終的には介護福祉士の資格を取ることを目標にされている方が多い印象です。

監修者について

藤井寿和

藤井  寿和 Hisakazu Fujii

静岡県西伊豆生まれ。
●合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
●介護施設 現場支援コンサルタント
●一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会  公認講師
●介護情報誌「TOWN介護Tokyo」  編集長
●NPO 16歳の仕事塾  社会人講師
●株式会社 是眞  編集長

【保有資格】
●介護福祉士
●ホームヘルパー1級・2級
●レクリエーション介護士1級・2級
●社会福祉主事任用資格
●福祉用具専門相談員
●介護予防運動指導員
●音楽健康福祉士
●音楽レクリエーション指導士3級
●防火管理者
●大型自動車1種免許

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