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初任者研修と実務者研修の違いは?

更新日:2018/02/15

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受講科目と時間数の違い

初任者研修は9科目(130時間)、実務者研修は20科目(450時間)となっています。それぞれの受講科目と時間数について、一覧でまとめてみました。

【初任者研修・実務者研修】各受講科目と時間数一覧

科目名 時間数 初任者研修 実務者研修
人間の尊厳と自立 5時間
社会の理解T 5時間
社会の理解U 30時間 -
介護の基本T 10時間
介護の基本U 20時間 -
コミュニケーション技術 20時間 -
生活支援技術T 20時間
生活支援技術U 30時間
発達と老化の理解T 10時間 -
発達と老化の理解U 20時間 -
認知症の理解T 10時間
認知症の理解U 20時間 -
障害の理解T 10時間
障害の理解U 20時間 -
こころとからだのしくみT 20時間
こころとからだのしくみU 60時間 -
介護課程T 20時間
介護課程U 25時間 -
介護課程V 45時間 -
医療的ケア 50時間 -
合計 450時間 130時間 450時間

〇:受講対象科目
※「医療的ケア」には50時間と別に演習を修了する必要があります。

初任者研修と実務者研修は『受講科目で11科目、受講時間数にすると320時間』もの違いがあります。
よって、実務者研修の方が資格取得する大変さはあるかもしれません。

実務者研修では初任者研修と同じ分野のものもありますが、より介護の専門知識を学んでいきます。また、コミュニケーション技術や医療的ケアなど、初任者研修には無い受講項目が含まれています。

介護福祉士(国家資格)の受験資格かどうか

初任者研修は、旧ホームヘルパー2級と同等の資格であり、介護福祉士の受験資格ではありません。一方、実務者研修は介護福祉士試験の受験資格としてカリキュラム修了が義務付られています。
>> 実務者研修とは?

介護福祉士の資格取得を目指そうとお考えの方は、実務者研修の受講修了が必要となります。

試験の有無

初任者研修の資格を取得するには、130時間のカリキュラム修了後に1時間の筆記試験があり、合格しなければなりません。
>> 試験難易度と合格率

対して、実務者研修には試験実施の義務はないようです。ただし、スクールによっては卒業試験を行っているケースもあるようなので、受講前に確認しておくとよいでしょう。

「初任者研修」と「実務者研修」の共通点は?

共に国家資格ではない!

初任者研修と実務者研修は、共に国家資格ではありません。『初任者研修』は厚生労働省認定の公的資格であり、『実務者研修』は「文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定した学校又は厚生労働大臣の指定した養成施設において介護福祉士として必要な知識及び技能を修得」するための研修となっています。

国家資格ではありませんが、介護現場で介護についての知識・スキルがあることを証明になります。就転職時には、履歴書にも自信を持って『介護職員初任者研修課程修了』『介護職員実務者研修課程修了』と書くようにしましょう。
また、それぞれの資格を持っていれば、資格手当がつくこともあります。

同じ受講科目が含まれている!

前述でも紹介した通り、初任者研修と実務者研修では受講科目の違いはあります。しかし、共通科目もあります。

◎共通科目
・人間の尊厳と自立
・社会の理解T
・介護の基本T
・生活支援技術T
・生活支援技術U
・認知症の理解T
・障害の理解T
・こころとからだのしくみT
・介護課程T

初任者研修の資格を持っていれば、実務者研修を受講する際に上記共通科目の受講免除(130時間)を受けることができます。受講時間が短縮されるので、その分時間を短縮して実務者研修の資格取得が可能になりますね。

こんな方には初任者研修の受講がおすすめ!

介護の基礎知識・スキルからしっかり学びたい方

初任者研修は、介護の知識・スキルを学ぶうえでの入門資格となっています。そのため、介護経験が全く無い方や親の介護に役立てたい方で『介護の基礎知識・スキルからしっかり学びたい』場合にはおすすめです。

基本的には初任者研修講座を開講しているスクールで受講することになりますが、ハローワークの求職者支援制度を利用すれば無料で受講することもできます。
ハロワークで授業料無料?』でも詳しい内容を紹介していますので、参考にしてみてください。

まずは気軽に介護資格を取得したい方

初任者研修の講座はキャンペーン割引などもありますが、7〜8万円程度で受講することができます。なるべく安く介護資格を取得したい方にはおすすめです。
>> 費用・価格を学校別で徹底比較

また、『通信講座で最短1ヶ月で資格取得』もできますので、早く資格取得したい方は初任者研修の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

◎受講するうえでの注意点
初任者研修は、基本的にはスクーリングと通信講座でスケジュールが組まれています。ただし、通信による学習時間が上限40.5時間と決められているので、通信講座だけでカリキュラムを修了することはできません。スクーリングが必ずあることを覚えておきましょう。

スクーリングの日程や場所で通うことができるのかは、事前に確認しておきたいポイントですね。また、出来る限り複数のスクールで比較検討しながらご自身に合った学校選びをおすすめします。

こんな方には実務者研修の受講がおすすめ!

なるべく早く介護福祉士の資格取得を目指したい方

介護福祉士資格試験を受けるためには、実務者研修の受講修了が必須です。全くの介護初心者でも実務者研修を受講することができますので、介護福祉士資格をなるべく早く取得したい方は実務者研修の受講から始めるとスムーズですね。受講料の割引キャンペーンなどを上手く利用すれば、通常よりもお得に受講できますよ。
>> 【実務者研修】費用・価格を学校別で徹底比較

※スクールによっては、初任者研修の資格取得でないと受講出来ない場合もあります。未経験・無資格でも受講可能かは、事前に確認するようにしましょう。

手間をかけず一気に実務者研修まで資格取得したい方

介護キャリアパスでは、初任者研修の上位資格として実務者研修が位置づけられていますが、実は経験が無くても実務者研修から受講することが可能です。
初任者研修から受講スタートした場合、実務者研修を受けようと思っても「受講手続き、受講スケジュールの調整」など、スムーズに進められず面倒に感じることもあるかもしれません。また、スクールによっては実務者研修を開講していないため、新たにスクール探しをしなければならない場合もあります。

受講手続きやスケジュール調整などのストレスもなくスムーズに進められるでしょう。
一気に実務者研修の資格取得をしたい方は、実務者研修から受講スタートを検討してみてもよいですね。

サービス提供責任者として働きたい方

サービス提供責任者として働きたい方は、実務者研修の資格があれば可能です。初任者研修では働くことができません。ちなみに、サービス提供責任者とは『介護事業所に必ず配置が必要とされる職業名』です。

仕事内容は、介護職員としての業務はもちろんのこと、訪問介護サービス計画の作成やヘルパーへの指示・指導、事務作業、さらには介護サービス利用者の家族とも接する場面もあり、広範囲に渡っています。
また「訪問介護サービス利用者40名に対して1名以上サービス提供責任者の配置」が義務付けられているため、介護サービスを提供する上でとても重要な役割を担っています。

>> サービス提供責任者とは?

◎受講するうえでの注意点
受講時間を比較すると、初任者研修よりも320時間も長いため、カリキュラム修了までモチベーションを維持する難しさはあるかもしれません。そのためには、学習環境を整えながら根気強く勉強を進める根性が必要でしょう。

また、受講料では初任者研修の7〜8万円に対して実務者研修は10〜15万円と割高です。
結果的には、初任者研修から受講を始めるよりも出費を抑えることはできますが、負担額も考えたうえで受講するようにしましょう。

どちらから進めるべきか迷っている時は?

まず初任者研修からの受講をおすすめします。

実務者研修も受講したいが、いきなり高額な費用負担はできない、長時間学習できるか心配、など不安に感じている方もいらっしゃると思います。そんな時は、焦らずに介護の入門資格である初任者研修の受講から始めてみてはいかがでしょうか

介護業界がどのようなものなのか、仕事の大変さや面白さ、やりがいなど段階を踏みながら介護についての理解を深めていくことも大事ですよ。